メッセージ
作者不詳の短篇詩「犬の十戒」が、以前話題になりました。私はこの10の約束を読むたびに何故か涙がでます。
私にも、高齢になるパピヨンの女の子「メロン」とまだ若いのポメラニアンの男の子「サン」がいるのですが、
高齢メロンに関しては、既にこうしてあげておけばよかった、あの時は可哀想な事をしたのでは…と
様々な後悔の念に駆られる事があります。メロンはパピヨンにしては体が小さいのですが、病気をしない健康で大人しく、無駄吠えも一切ない、とてもお利口な子です。自己主張もそんなにしない子だけに、気を遣わなければいけないと感じています。逆にサンは率直に感情を表現してくれる子です。
そんな風に同じお家にいても、愛犬は人間同様、それぞれのパーソナリティがあるのです。
それをよく理解しながら、共生する必要があります。
では上手く共生していくにはどんな事が必要なのでしょうか?
「犬の十戒」は愛犬の飼い主に対しての声なのですが、ここでは、飼い主としての心構え、
「飼い主になる為の十戒」
とでも称しておきましょう。
この事を心に刻み込み、愛犬と向き合えると思ったら愛犬選びをはじめてみては如何でしょうか。
「飼い主になる為の十戒」
- ① 犬の命は約10~15年。その期間、本当に愛犬と共生する責任と覚悟を持って下さい。
- ② しつけは簡単ではありません。100頭の犬がいれば100通りのしつけがあります。どんな事があっても根気強く付き合っていきましょう。
- ③ 犬には心があります。楽しい、寂しい、痛い、、、言葉が話せないのですから、愛犬の気持ちを読み取る努力を惜しまないで下さい。
- ④ 自分本位で愛犬を叱らないで下さい。愛犬にはあなたしかいない、愛犬を守れるのはあなただけである事を忘れないで下さい。
- ⑤ 犬は人間の3~5歳児位の知能があります。言葉も覚えるし、人の表情も読み取る事が出来るのです。しっかりと愛犬と向き合って下さい。
- ⑥ 犬は賢いのです。あなたの扱いひとつで、愛犬の行動は変わります。あなたをしっかり見ています。
- ⑦ 決して手を挙げないで下さい。叩くしつけは百害あって一利なし。
- ⑧ 犬の行動には必ず理由があります。叱る前に理由を見つけて愛犬と一緒に解決策を考えて下さい。
- ⑨ 愛犬と一緒に歳をとっていくのです。介護も必要になります。
- ⑩ 必ず、最期まで看取る覚悟をして愛犬との生活をスタートさせて下さい。飼い主としての最後の責任です。
犬との共生を考える~犬の飼い方を考えよう~
愛犬家で知られる、某アイドルグループYさんですが、Yさんが愛犬を飼う際の心境として「アクセサリー感覚」で
飼い始め、「犬を飼っている自分に酔っていた」といいます。ただ、最初は飼い主としては決して良い飼い主と言えなかったYさんを変えたのは、愛犬だったのです。Yさんは愛犬に対し、愛情を持ち、一緒に時を過ごし最期を看取るという、飼い主としての責任を立派に果たしました。ただ、Yさんの中では、やはり「今思えば、もっといろんなことができたのかなと思う」といいます。
わんこの寿命は、個体差があれど10~15年と一般的には言われます。そんな短い生涯を、どれだけ幸せにしてあげられるかは飼い主次第。愛犬に惜しみない愛を与えなければいけません、何故なら愛犬から与えられるものの
大きさは計り知れないからです。
Yさんのように、飼い主としての最後の責任は果たせましたが、愛犬との共生の中で、本当に愛犬が幸せだったのか?と思ってしまうものです。
だからこそ、しつけが必要になるのです。
生活の中で、全てを愛犬にあわせる事はむしろダメな飼い主。お互いが上手く共生する事で、愛犬との幸せな生活と言えるのです。
例えば、お散歩。毎日同じ時間・同じコースに行く事で、愛犬には、それが習慣になります。
もし、雷雨の日、あなたは愛犬を連れてお散歩に行きますか?安全面を考えれば、控える方がよろしいかと思います。そんな、とてもお散歩に行けない状況になった時でも愛犬は「そろそろ時間じゃないの?行くよ!」と言います。
その習慣付けが愛犬にはストレスになる事もあるのです。飼い主のライフスタイルを、愛犬のライフスタイルにする事もしつけのひとつなのです。(犬種にもよりますが)お散歩は行ける時に、ご飯は、飼い主さんの食べた後、時間は決めずに。などなど、愛犬がストレスにならないような、しつけをすればよいのです。あなたのライフスタイルに愛犬が寄り添えるような、しつけや習慣を身につけさせる事も必要なのです。