1人暮らしの方の犬の飼い方・選び方

 

★1人暮らしで犬は飼える?

一日の生活イメージ

1人暮らしで犬は飼える?…は正直に言うとおススメ出来ません。基本的には犬は古来から群れで暮らしてきた動物です。孤独な環境で暮らす事は、犬にとって大きなストレスを生む事もあります。その犬の特性や性格にもよります。生半可な気持ちで犬を飼うのであればおススメはしません。相当な覚悟を持って下さい。
とはいえ、私も一人暮らしで犬を飼っていました。なので、一人暮らしで犬を飼う事に全否定はしません。その体験を基に注意点などを挙げていきたいと思います。


★一人暮らしで犬を飼う事の大変さを認識して下さい。

体験学習イメージ

赤ちゃんわんこは1日の2/3は眠っています。というより、それだけの睡眠が必要になります。
「じゃあ1人暮らしでも飼えるじゃない、仕事に行っている間は寝てるし…」という方もいるでしょうが、連続して寝ている訳ではありません。起きてはお水を飲んで寝て、おしっこやウンチをして寝て、遊んで寝て、という繰り返しになります。あなたが不在の時、ウンチをして、帰ってきたらウンチまみれ…なんて事もあるでしょう。
赤ちゃんわんこは消化器官も発達していないので、ごはんも3回や4回に分けてあげる必要があります。生活のリズムと共に、おトイレのしつけ、吠えないしつけ、噛まないしつけなどなど、赤ちゃんわんこにしなければいけない事は山積みなのです。それだけの時間を取る覚悟をして下さい。

★犬と暮らす為の第一歩!まずはここから!

ペットOKの物件である事
管理人さんが常駐してないから大丈夫、とか吠えないから大丈夫というのは間違いです。隠れて飼う事は愛犬にとっても幸せではないのではないでしょうか。犬が吠えるのは理由がありますし、ペットの匂いが部屋について、後々嫌な思いをすることもあるでしょう。
経済的な余裕を
犬を飼う事はお金がかかります。買ってから必要な物品もありますし、日常的にフードやペットシーツ、ワクチンやフィラリア投薬、何よりも保険がきかない事が多いので、多額な費用がかかる場合もあります。また、真夏の暑い日にお留守番させる場合は、エアコンを適温にかけ続けなければいけません。もし忘れでもしたら熱中症で命を落としてしまいます。愛犬にかけるだけの経済的余裕を考えておきましょう。
いざという状況になった時の事を考えておきましょう
あなたが病気になって入院したり、仕事でどうしても出張しなければいけないなど、家にいられない状況になった場合はどうしますか?実家の家族に理解を得る事も大切でしょう。また、ペットホテルや友人など、本当に信用出来る人をさがしておくのもよいでしょう。
お留守番出来るわんこに育てましょう
前に述べたように、犬の性格形成は犬種の特性2割環境8割とも言われます。犬種の特性を踏まえた上で、お留守番をする事が習慣化出来る訓練も必要でしょう。

★愛犬の為に頑張りましょう!

  • ごはんは1日3~4回に分けてふやかしてあげましょう。消化器官の弱い赤ちゃんわんこは食べ具合やウンチの状態によって、ご飯のふやかし具合や回数を変えていかなければいけません。
  • 必ずケージに入れましょう。ケージに入れることは犬のしつけで重要な事になります。人間の赤ちゃん同様、何でも口に入れてしまったりという危険からの回避の意味もあります。また、テリトリー意識のある犬にとってケージのエリアがテリトリーとすることで、吠えや噛みつきの抑制にもつながるのです。
  • ウンチ・おしっこの状態をよく観察しましょう。赤ちゃんわんこは環境の変化によるストレスでお腹をこわしたり、中にはお腹に虫がいたりすることもあります。また、ストレスによる食糞でお悩みの方のお話もよく耳にします。おトイレは常に清潔に保つ事も必要です。
  • お手入れにもなれさせましょう。ブラッシングや歯磨き(小さいうちはどこを触っても嫌がらない子に育てましょう)なども徐々に慣れさせるようにしましょう。

他にも色々ありますが、ここでは最低限の事を書いておきます。詳しくはしつけの基本をご覧になって頂ければと思います。いずれにせよ、飼い主さんとの信頼関係を強く深める事が最も大事になります。

私は実家で生まれたパピヨンを3か月になった頃に、東京に連れてきました。3か月というのは、しつけにも性格形成にも大変重要な時期になります。私は勿論働いていましたので、会社からなるべく近いペット可物件を借りて、昼休みを利用してお昼をあげに行っていました。夜もなるべく早く帰り、愛犬の相手を適度にしながらしつけをしたものです。

★どの犬種がよいのか考えましょう。

やっと本題に入ります。犬種の選び方です。まず、大型犬・小型犬かを考えた時に、やはり運動量の少なくて済む小型犬になるでしょう。部屋の広さにもよりますが、比較的一人暮らしのスペースで飼える犬種で、病院に行ったり、トリミング等のお出掛けの際、キャリーバッグで移動出来るという利点もあります。別ページの犬種別飼い方のカテゴリでいうと第9グループ「愛玩犬」に属するわんこがよいでしょう。その中でも・・・

英語学習イメージ

活発で勝ち気ですが、臆病で甘えん坊な面もあります。体が小さいので、特にシャイなところがあり、守ってくれる飼い主がリーダーと認めれば大変従順な犬種でもあります。
シャイな分、吠えたり、噛んだりする犬もいるので、極端に臆病にならないような
訓練(小さな頃から色々なわんこや人との触れ合いなどの経験)が必要でしょう。
また、頭頂部にモレラ(頭蓋骨泉門融合不全)といって穴がある場合があります。
成長につれ塞がってくることもありますが、塞がらない子もいて、将来的に水頭症の可能性があるので、押したり、衝撃を加える事のないよう気をつけましょう。
⇒チワワの飼い方はこちら

明るく活発で、頭のよい犬種のひとつです。カラーによって若干性格の違いはあると言われますが、プードルに関しては一人暮らしに限らず、比較的飼いやすいと言えるでしょう。ただ、抜け毛が少ない分、人間同様伸びていくので、カットが必要なカット犬種になります。という事はトリミングでシャンプー犬種に比べて若干割高になります。トリミングが必須の犬種になりますので、どこを触っても嫌がらない子に育てましょう。
⇒プードルの飼い方はこちら

愛玩犬のグループではありませんが、よく飼われているのは・・・

ダックスフンドは多種多様なカラーや種類があり、それによっても性格等特性の違いはありますが、ここではミニチュアダックス(ロングヘアード)になります。ロングヘアードはスパニエル系の血を引くと言われているので、陽気で活発・好奇心旺盛ですが、温和で甘えん坊な子が多く見受けられます。ただ、元来アナグマを追う猟犬がルーツの為、よく吠える傾向があるのと、吠えると声が大きい事、胴長なのでヘルニアに注意です。
⇒Mダックスの飼い方はこちら


上記で挙げた犬種はあくまで一例です。
当サイト別ページの犬種別飼い方もご参考頂き、犬種をご検討下さい。